パナソニック・ジャガー・レーシングは、7月15日および16日に開催されたFIAフォーミュラE選手権 2016/2017シーズン第9・10戦ニューヨーク・グランプリに出走しました。チャンピオンシップ・ポイントを21点に伸ばし、カナダ・モントリオールでの最終2戦を残し、現在総合10位につけています。
7月15日の第9戦では、13グリッドからスタートしたアダム・キャロルが10位で完走し、3ポイントを獲得しました。一方、ミッチ・エバンスは14グリッドからスタートしましたが、ブルックリン・サーキット1周目でクラッシュに巻きこまれてしまい、サスペンションにダメージを追ったことでレース早々にピットインし、マシン交換を余儀なくされました。その後、最速ラップタイムを狙う戦略に切り替えて攻勢をかけましたが、リタイアとなってしまいました。
7月16日の第10戦では、アダム・キャロルが18グリッドからスタートでしたがポジションを7つ上げ、最終的に11位で完走したものの、ポイント獲得まで届きませんでした。前日多くの価値あるデータ収集に貢献したミッチ・エバンスは、12グリッドからスタートしてすぐに9位まで順位をあげました。しかし、残念ながら、7周目でテクニカル上の問題が発生し、前日に続きリタイアという結果となりました。
パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「ここニューヨークでレースをするために、また北米に戻ってくることができ誇りに思います。初参戦シーズンとなるパナソニック・ジャガー・レーシングにおいて今シーズンのハイライトともいうべき舞台で、ミッチ・エバンスもアダム・キャロルも奮闘してくれました。多くのポイントを獲得できなかったことは残念ですが、新たな課題に直面したことで、今後の成長に繋がる貴重な機会となりました。次のモントリオール・グランプリは3度目のダブルヘッダー・イベントとなります。速いレース展開が予想され、また、街中が注目するモントリオール・グランプリでデビュー・シーズンの最後を飾れることを、大変うれしく思います。」
ドライバー、アダム・キャロルのコメント:
「今回はとても長いレースだったけれど、フォーミュラE選手権は他のマシンとの距離が近くて、とてもエキサイティングなんだ。第9戦でマシンの状態がすごくよかったから、第10戦のレースでは攻めていこうと考えていたけれど、予選で良い結果を出せず、決勝では後方からのスタートになってしまった。それでも、攻めの姿勢をキープして、なんとかポイント獲得ができたよ。ブルックリンは、僕たちにとって米国初参戦レースで、それにふさわしい素晴らしい舞台だったよ。シミュレーターで見る限り、モントリオールのサーキットは、速いレース展開になると思う。今シーズンの締めくくりとなるモントリオールでの残り2戦を、最高潮で迎えられるチャンスがあることをうれしく思うよ。」
ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「予選の出来はまずまずの結果だったよ。第9戦、第10戦と周回ペースは維持できたけど、あと少しのところで上位グループに食い込むことができなかった。両日フィニッシュとならなかったことが、とても残念だよ。ニューヨークはジャガー『I-TYPE』に適したコースだったのに、その強みを生かせなかった。激しいレース展開を目の当たりにし、また、アダムのクリーンで我慢強いレース運びは目を見張るものがあった。モントリオール・グランプリでもベストを尽くして、一年目のフォーミュラE選手権を最高の形で締めくくりたいね。」
パナソニック・ジャガー・レーシングは、次のレースが開催されるカナダ・モントリオールへと移動して今シーズン最終戦となる第11・12戦に参戦します。
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