12月15日、パナソニック・ジャガー・レーシングは、ABB FIA フォーミュラE選手権の2018/2019シーズン 第1戦 ディルイーヤ・グランプリに出走し、ダブルポイントを獲得し、チームは総合5位にランクインしました。高効率に、より長く、そしてより高速な電気自動車に生まれ変わった「Generation 2」という新しいフォーミュラEレースカーである「I-TYPE 3」で出走し、幸先の良いデビューを飾りました。
ミッチ・エバンスは、荒れ模様の天気とチャレンジングなコース、そして不運に見舞われたクオリファイ・セッションを経て、決勝レースでは4位でフィニッシュし、表彰台まであと少しのところまでの位置につけました。ネルソン・ピケJr.は決勝レースを10位でフィニッシュし、貴重なポイントを獲得しました。
初開催となったディルイーヤ・グランプリのコースは難易度が高く、フォーミュラE選手権に出場した全22名のドライバーが苦戦しました。さらに季節はずれの雨によりプラクティス・セッションが中断となり、その後のクオリファイ・セッションが重要となりますが、フェリックス・ローゼンクヴィスト(マヒンドラ・レーシング)のクラッシュによって、残念ながらジャガー・レーシングのドライバー2名はペナルティを受け、最大出力250kWの全開加速が可能なクオリファイ・セッションでそのパフォーマンスを出し切ることができませんでした。しかし、今シーズンから新たに導入されたルールで、予め決められた「Activation Zone(アクティベーション・ゾーン)」を通過する際、ドライバーがステアリング上のボタンを押すとマシンの出力を200kWから225kW に高めることができる「Attack Mode(アタック・モード)」を、ミッチ・エバンスが決勝レースでうまく活用し、8番グリッドスタートから最終的に4位までのぼりつめました。
パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「ミッチ・エバンス、ネルソン・ピケJr.の両ドライバーにとって、災難なクオリファイ・セッションの後にしては、幸先のよいシーズンのスタートが切れたと思います。ミッチ・エバンスのスマートな走りによって、新型マシン『I-TYPE 3』のスピードと効率性をアピールすることができました。また、8番グリッドからのスタートで最終的に4位という位置でフィニッシュできたことは、競争力の高い優秀なチームが、レース戦略を立て、実行できたことを示しています。クオリファイ・セッションでは、レッドフラッグによって不利な立場となってしまいましたが、チームとしてうまく挽回し、無事にポイントを獲得してレースを終えることができました。次のマラケシュ・グランプリでは、表彰台に上がることを目標に、より一層励みます。」
ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「苦戦したレースとなりましたが、個人的には楽しめました。チームに表彰台を持ち帰ることができず悔しいです。フォーミュラEの勝敗において重要なポイントとなる、クオリファイ・セッションで様々な不運に見舞われてしまいましたが、新設されたルール『Attack Mode』をうまく活用できましたし、これはレースにユニークな要素をもたらしたと感じています。今回の成果をふまえ、次のマラケシュ・グランプリに向けてチーム一丸となって頑張ります。また、第1回『Jaguar I-PACE eTROPHY』で弟のサイモンが優勝したことは兄として誇りに思いますし、彼がこの素晴らしいパフォーマンスを今シーズンを通じて発揮し続けてくれると期待しています。」
ドライバー、ネルソン・ピケJr.のコメント:
「クオリファイ・セッションでは、フルパワーを発揮することができず、13番グリッドからのスタートとなってしまいました。最終的にはポイント獲得に至りましたが、もっとよい結果が出せたはずです。今回のレースで『I-TYPE 3』について学ぶことができたので、マラケシュではこの経験をうまくいかしていきたいです。」