パナソニック・ジャガー・レーシング、第5戦モナコ ミッチ・エバンスが10位入賞

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パナソニック・ジャガー・レーシングは、FIAフォーミュラ E 世界選手権 2016/2017シーズン第5戦モナコ・グランプリに出走し、ミッチ・エバンスが10位、アダム・キャロルが14位でフィニッシュしました。パナソニック・ジャガー・レーシングとしては2戦連続でのポイント獲得となり、総合9位の座を維持しました。フォーミュラE初参戦からわずか5戦目にして、ジャガー・レーシングは2戦連続でトップ10入りするという好成績を収めました。

決勝レースは、ミッチ・エバンス(カーナンバー20)は15番グリッド、アダム・キャロル(カーナンバー47)は18番グリッドからのスタートとなりました。モナコ公国のモンテカルロ市街地コースはチャレンジングなコースとして有名ですが、両ドライバーは第1スティントから積極的な走りを見せ、激戦の末、完走しました。

レースが中盤に差し掛かったころ、他チームがクラッシュするというアクシデントに見舞われる中、チームは冷静かつ迅速に判断し、2人のドライバーに対して義務付けられているピットストップを指示しました。

ジャガー・レーシングの2台がピットレーンに戻ったところでセーフティーカーがコースに入った結果、ミッチ・エバンスはセーフティーカーの後ろのポジションになってしまい、あとからピットインしたドライバーよりも1周遅れとなってしまいました。

最終的にセーフティーカーの解除後、元のポジションに戻るためにエネルギーを消費したことが終盤に影響しましたが、ミッチ・エバンスは10位の成績で入賞し、アダム・キャロルも14位でフィニッシュして貴重なデータ収集に貢献しました。

パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「チームにとって、ポジティブな1日となりました。ヨーロッパ・ラウンドでのデビュー戦であり、我々にとって初めてのモナコ・グランプリでポイントを獲得できたことには、格別の思いがあります。また、1周のペース配分やレース全体のエネルギー・マネージメントなど、レース戦略の精度を高めるための学びも多くありました。クオリファイ・セッションにおいて、ミッチに関しては少し慎重になりすぎていました。そしてアダムはセッション中に接触があったため、期待していたよりも後方からのスタートとなってしまいました。

決勝レースでは、もし何かアクシデントが発生することがあれば早めにピットストップを行うという挑戦的な戦略で臨み、それが現実となりました。残念なことに、私たちの予測よりも少し早いタイミングでセーフティーカーがでてしまい、望んだような結果は得られませんでしたが、新期参戦チームとして、“学びの年”と位置づけている今シーズンでは、できる時に挑戦することが大切だと捉えています。私たちはレースで戦うためにここにいますし、フォーミュラE参戦からわずか5戦目にして、2戦連続でポイント獲得できたことを大変誇りに思います。」

ドライバー、ミッチ・エバンスのコメント:
「モナコでのレースは大好きなんだ。レース中は何度も見せ場があったし、2戦連続でポイントを獲得できた。チームは確実に進化していると思うよ。チャンスがあれば恐れずに挑戦する姿勢を持つチームのために、ドライバーとして貢献できることは本当に嬉しい。僕はそれが真のレーシング・スピリットだと思うしね。チームはあらゆる分野において成長をしているから、自分自身の役割を果たして、この良い流れを続けられればと思っているよ。」

ドライバー、アダム・キャロルのコメント:
「またモナコでのレースに戻って来られて嬉しいよ。これまで数々の記憶に残るレースに参戦したことがあるけど、今日のレースもとてもエキサイティングだった。モナコのようなレベルの高いコースで、エネルギー・マネージメントとペース配分を調整するのは、至難の業だ。運悪くセーフティーカーに阻まれてしまったけど、自分のレースに集中して、無事に『I-TYPE』をピットまで戻すことができた。2戦連続のポイント獲得は、チームにとって本当に大きな成果だと思うよ。」

パナソニック・ジャガー・レーシングは、次のレースが開催されるパリに向けて出発しました。フォーミュラE史上初めて2週連続で開催されるFIAフォーミュラE選手権第6戦は、5月20日(土)にパリで開催されます。

“City of Lights”と呼ばれるパリでフォーミュラE選手権が開催されるのはこれで2回目になります。1周1.93km、14周のサーキットで、周辺には博物館を含めた歴史的建造物であるオテル・デ・ザンヴァリッドなどがあるパリの中心地です。

パナソニック・ジャガー・レーシング・チームのディレクターであるジェームズ・バークレーのコメント:
「初参戦のシーズン中に、2週連続のレースを経験することはチームにとって初めてのことであり、チャレンジでもあります。フォーミュラEならではの要件に対して、私たちは十分に準備してきました。次なるサーキットでのレースをとても楽しみにしています。

象徴的な街の中心部でレースが行われることからも、パリでの開催はフォーミュラEのよい事例となるでしょう。サーキットはとてもタイトですし、中速と急速のコーナーが混在しチャレンジングであるため、マシンのセットアップが鍵となります。

ミッチとアダムは、エンジニアと一緒にシミュレーションでのトレーニングを通じてサーキットの感触を確かめていますが、実際のコースで練習することが一番です。来週もエキサイティングな週末になり、多くの学びが得られると信じています。」

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2017.05.18