ベン・エインズリー卿が率いるランドローバーBARが、母国ポーツマスで圧倒的な勝利を飾り、総合ランキングで1位になり、英国チームアメリカズカップ初優勝への期待がより一層高まりました。
ランドローバーBARの第6戦 シカゴ大会終了時点での順位は、前大会覇者で防衛側に回っているオラクルチームUSAと同ポイントの2位につけていました。ソレント海峡で2日間にわたって開催されたポーツマス大会では激動のレースが繰り広げられ、ランドローバーBARは前回(2015年7月)のポーツマス大会に続き、2度目の勝利を獲得しました。この結果、総合ランキングでは、ランドローバーBARの総合ポイントは367となり、オラクルチームUSAは2位に後退し、残り2レースという状況において、前大会までトップになっていたエミレーツ・チーム・ニュージーランドを抑えて1位に浮上しました。
英国チームの応援に駆けつけた数十万人のサポーターの中には、チームの公式な慈善事業である「1851 Trust」のロイヤル・パトロンを務めるケンブリッジ公爵妃殿下(キャサリン妃殿下)と、ケンブリッジ公爵殿下(ウィリアム王子殿下)の姿も見られました。殿下と妃殿下は、レース最終日に母国の観客を熱狂させるランドローバーBARの活躍ぶりを水上から観戦されました。
ランドローバーBARのプリンシパル兼スキッパーのベン・エインズリー卿は、次のように述べています。「母国の大観衆の前で、皆様の応援を受けながらポーツマスで再び勝利できたことを嬉しく思います。これは私たちにとって大変意味のある勝利で、大きな喜びを感じています。新しいチームが、現在ワールドシリーズをリードしていますが、これは私たちの確実な成長を示すものだと考えています。ただ、これからもレースは続きます。今後もアメリカズカップでの優勝に向けてより一層の尽力をしていきます。
今回のレースの勝因はまさにチームワークでした。短距離のコースではボートの操縦が非常に困難を極めます。チームの皆が力を合わせてボートを操縦したことで、厳しい状況下においても、このような成績を残すことができたのです。
この功績はチームメンバーだけでなく、ランドローバーBARの本部があるキャンバーから私たちを支えてくれていたスタッフ全員のものです。現在、100名を超えるスタッフが、来年のアメリカズカップに向けてボートやコンポーネントの設計、製造に従事しています。今回のレースは、彼らにとっても、私たちが総合優勝に向けて着実に前進していることを実感できた貴重な瞬間であったと思います。」
第7戦ポーツマス大会が行われる2日前、ロイヤルヨット隊の最高司令官であるエディンバラ公爵殿下(フィリップ王配殿下)も拠点をご訪問され、ランドローバーBARのテクニカル・チームおよびエンジニアリング・チームのメンバーと一緒に時間を過ごされました。
ルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 第7戦目 結果:
1位 ランドローバーBAR: 82
2位 オラクルチームUSA : 81
3位 ソフトバンク・チーム・ジャパン: 69
4位 エミレーツ・チーム・ニュージーランド: 62
5位 グルーパーマ・チーム・フランス: 58
6位 アルテミス・レーシング: 53
ルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 総合結果(第7戦終了時):
1位 ランドローバーBAR: 367
2位 オラクルチームUSA: 366
3位 エミレーツ・チーム・ニュージーランド: 357
4位 ソフトバンク・チーム・ジャパン: 328
5位 アルテミス・レーシング: 315
6位 グルーパーマ・チーム・フランス: 292