ランドローバーBARは、今大会のディフェンダーであり、一番のライバルであるオラクルチームUSAとのポイント数を僅差で上回った状態で、福岡大会に挑みました。
11月19日(土)で力強いレース運びをみせたランドローバーBARは、ポイントが2倍となることから「スーパーサンデー」と呼ばれている大会最終日の11月20日(日)を、コマンディング・ポジションでスタートしました。長く激しい戦いとなった第1レースの後、続く第2レースでは、2区間目で風を味方につけたランドローバーBARが他チームを出し抜いて大胆なレース展開を繰り広げ、差をつけられていたオラクルチームUSAを追い上げます。アルテミス・レーシング、エミレーツ・チーム・ニュージーランド、オラクルチームUSAがリードするなか、ランドローバーBARは1区間目の遅れを取り返していき、応援席のサポーターが息をのむ展開をみせます。そして最終区間で目覚しい速さでオラクルチームUSAを追い越し、この時点でルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズの総合優勝が決定的なものになりました。第3レースも無事完走し、ベン・エインズリー卿とランドローバーBARのチームメンバーは、福岡大会で1位となって総合優勝を獲得しました。
ランドローバーBARは、2017年5月26日から開催される、総当たり方式のルイヴィトン・アメリカズカップ・クオリファイヤーズにおいて、2ポイントの差をつけてスタートすることになります。
ランドローバーBARのプリンシパル兼スキッパーのベン・エインズリー卿は、次のように述べています。「今大会における私たちの目標は総合優勝でしたので、とても素晴らしい日となりました。アメリカズカップ・ワールドシリーズ全9戦中4勝を挙げて総合優勝を獲得できたことは、わずか18か月前に設立された新しいチームにとって大きな成果です。
2年半前、私たちはチームを設立し、設備を整え、ゼロから活動をスタートしました。アメリカズカップ・ワールドシリーズを総合優勝という形で終えることができたことは、私たちチーム全員が誇れる結果です。同時に、これは序章に過ぎません。私たちの福岡大会で掲げた目標は2点のボーナス・ポイントを獲得することであり、その目標を見事達成しました。次なる目標は、本戦に向けたレーシング・ボートを完成させることであり、バミューダで結果を残すことです。
これまでの展開は大変喜ばしいものですが、これにとどまらず、チーム全員の最終目標はアメリカズカップ本戦で成果を出すことにあります。福岡大会が終了した今、バミューダでの戦いにベストコンディションで挑み、その長い歴史の中で初めて優勝トロフィーを母国に持ち帰るため、私たちはすぐに現地でトレーニングを開始します。」
ランドローバーのエクスペリエンシャル・マーケティング・ディレクター、マーク・キャメロンは次のように述べています。「今大会はチームにとって最高の結果となりました。このアメリカズカップ・ワールドシリーズで勝利することができ、これまでともに戦ってきた彼らを大変誇りに思います。
デザイン・チームとランドローバーのエンジニアたちが開発を進めている、コードネーム『R1』と名付けられたレーシング・ボートの完成は来年早々を予定しており、次のステップも目前に迫ってきました。このプロジェクトはとてもエキサイティングで緊張感があります。バミューダでの勝利に向け、すでにカウントダウンは始まっています。」
第35回アメリカズカップは、2017年5月26日(金)からルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・クオリファイヤーズが開幕し、6月17日(土)の本戦まで続きます。
ルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 第9戦目 結果:
1位 ランドローバーBAR: 75
2位 アルテミス・レーシング: 75
3位 オラクルチームUSA: 70
4位 エミレーツ・チーム・ニュージーランド: 65
5位 ソフトバンク・チーム・ジャパン: 61
6位 グルーパーマ・チーム・フランス: 59
ルイヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ 総合結果:
1位 ランドローバーBAR: 512
2位 オラクルチームUSA: 493
3位 エミレーツ・チーム・ニュージーランド: 485
4位 アルテミス・レーシング: 466
5位 ソフトバンク・チーム・ジャパン: 460
6位 グルーパーマ・チーム・フランス: 419