3月6日、英国のラグジュアリー・ブランドであるアストンマーティンは、スイスのラグジュアリー・ウォッチメーカーであるタグ・ホイヤーと正式にパートナーシップを締結し、モーターレーシングの世界においてアイコン的な両ブランドの結びつきを発表しました。
まったく異なる商品を製造している両社ですが、タグ・ホイヤーは、高性能製品の極限テストの場としてモータースポーツを使用している点など、共通点も数多くあります。どちらもレースの世界に深く関わり、何十年もの経験も積んでおり、タグ・ホイヤーはアストンマーティン・レッドブル・レーシングF1™チームにもスポンサーとして参加しています。耐久レースの世界に目を転じると、この5月にスパ・フランコルシャンで開催されるFIA世界耐久選手権を走る、まったく新しいアストンマーティンVantage GTEレースカーにも、タグ・ホイヤーのブランディグが施されることになります。
サーキットの外において、両ブランドは製品のデザインに革新的な取り組みを行っており、デザイナーのクリエティブ・チームは、常識の限界に挑戦してユニークな製品を生み出すことを楽しんでいます。いずれの会社も、クラフトマンシップによる繊細な作り込みと、お客様の期待を裏切らない品質が定評を得ています。
アストンマーティンの社長兼CEOのアンディ・パーマーは、次のように述べています。「アストンマーティンにとって、これはエキサイティングなパートナーシップです。いずれのブランドも才能あるデザイナーのチームを擁しており、このような機会を設けてコラボレーションを行うことで、信じられないような結果が生まれてきます。私たちは、ビスポークによる美しいクラフトマンシップと性能の大切さを理解していますから、多くの面において価値も共有しています。もちろん、両社ともにモータースポーツを愛しており、競争的な環境のなかで製品の極限を見極めることに喜びを見い出しています。この新しいパートナーシップが、サーキットの内外においてさまざまな成功につながってゆくよう願っています。」
タグ・ホイヤーのCEOであり、LVMHグループ時計部門の社長も兼務するジャン-クロード・ビバーも、アンディ・パーマーの熱意を受けて次のようにコメントしています。「アストンマーティンはタグ・ホイヤーと同じ血統、すなわちラグジュアリー、品質、美、革新、歴史、感情、そして性能といった遺伝子を持っています。私たちが持つ自動車への情熱を共有できる、プレステージの高いブランドと共同作業ができることになり、大変嬉しく思っています。このコラボレーションは、さまざまな驚くべき相乗効果をもたらしてくれるはずです。自動車分野において先進の地位を占めるアバンギャルドなラグジュアリー・ウォッチメーカーとしてのタグ・ホイヤーの位置は、さらに強化されることでしょう。」
両ブランドは、世界耐久選手権を始め、モーターレーシングのあらゆる側面につながるウォッチ・コレクションを開発してゆきます。アストンマーティンおよびアストンマーティン・レーシングの名を冠したタグ・ホイヤー製品の販売は、タグ・ホイヤーの世界的な流通ネットワークおよびアストンマーティンのディーラーネットワークを通じ、またロンドンと東京にあるブランド・センターにおいて行われます。パフォーマンス、精度、クラフトマンシップで有名な2つのブランドによるこの新しいパートナーシップの最初の製品は、愛好家の方々から大きな期待が寄せられています。