アストンマーティンは、非常に高い評価を得ている次世代Vantageロードカーおよび今週末のスパフランコルシャンでFIA世界耐久選手権(WEC)にデビューするVantatge GTEをベースとして、カスタマーチーム向けに開発された新世代のアストンマーティンVantage GT3およびGT4を発表する予定です。
この2台のニューマシンは、アストンマーティン・レーシング(AMR)が本拠を置くバンベリーで設計・製作され、世界各国のカスタマーチームとともに大成功を収めている現行型アストンマーティンV12 Vantage GT3およびV8 Vantage GT4の後継モデルとなります。現行モデルは、デビュー以来12年にわたってGT選手権を席巻、幾多の基準を打ち立てており、もっとも成功を収めたAMRレーシングマシンを象徴する存在となっています。
これまで、42台のV12 Vantage GT3が製作され、うち37台が販売されています。カスタマーチームでも素晴らしい実績を示し、英国GT選手権を3度(2013年、2015年、2016年)獲得したことに加え、2017年ブランパンGTシリーズ耐久カップProAMタイトルを獲得し、ブランパンGTアジアシリーズも制しています。GT4バージョンは124台が製作され、2014年英国GT選手権や2016年北欧GT4 ProAMタイトルなどを勝ち取っています。
新型Vantage GT3、GT4ともに、アストンマーティンの次世代スポーツカー向け4.0リッターV8ツインターボ・エンジンのレーシング・バージョンが搭載されます。さらに、GT3バージョンには、過去18ヶ月間にわたってロードカーと並行して開発されたVantage GTEの設計理論の影響を色濃く受けています。
Vantage GT3およびGT4は、2019年3月1日からレースに参戦できるように型式認証を受ける予定で、アストンマーティン・レーシングは、これらのモデルのオーダー受付をすでに開始しています。
アストンマーティン・レーシングのマネージング・ディレクターを務めるジョン・ガウは、次のように述べています。「カスタマーGTマシンの主要サプライヤーとして、新たな歴史を刻むことができて大変光栄です。カスタマーチームを通じて、私たちのクルマは世界中で活躍しています。7年前に初めてGT3マシンを購入したお客様には、『この先何年も勝利を重ねられるマシンです』と申し上げました。アストンマーティンV12 Vantage GT3は、今季も英国GT選手権で成功を収め、この言葉が正しかったことを証明しました。この息の長い活躍こそ、ライバルメーカーとの相違点です。新型GT3、GT4ともに現行モデルと同等以上の戦闘力を発揮して、同じように長期間にわたって活躍できると確信しています。」
アストンマーティン・レーシング社長のデイビッド・キングは、次のようにつけ加えています。「モータースポーツの世界では、ドライバーにとって、戦闘力、ドライバビリティ、耐久性こそ、最も追求すべきクオリティとなっています。私たちは、10年以上前から、Vantage GT4で、また、さらに最近ではV12 Vantage GT3により、お客様にこのクオリティを提供してきました。新型Vantage GT3およびGT4は、これらの特徴を受け継ぐことを目標に開発されると同時に、パドックでももっとも美しいレーシングマシンであるという資質も引き続きお届けいたします。」