ランドローバーは、第36回アメリカズカップに向けてベン・エインズリー・レーシング(BAR)のタイトル・パートナーシップおよびエクスクルーシブ・イノベーション・パートナーシップを継続するという新規契約を締結し、英国チームを引き続きサポートしていくことを発表しました。
第35回アメリカズカップのプレーオフでエミレーツ・チーム・ニュージーランドとの激闘の末、残念ながら敗退してしまったランドローバーBARにとって、今回の契約延長の発表は大きな後押しとなります。ランドローバーBARが展開していた、世界最古のスポーツであるセーリングのトロフィーを獲得して英国に持ち帰るというキャンペーンは終わってしまいましたが、アメリカズカップ・ワールドシリーズでは首位に立ち、クオリファイヤーズでは3位になるなど、最も新しいチャレンジャーでありながら、輝かしい戦績を残しました。
ランドローバーBARチームは2年前に発足して以来、ベン・エインズリー卿がスキッパーを務め、バミューダ諸島を舞台にアメリカズカップを戦ったレース艇「R1」の設計・開発に際し、数々のテクノロジーとエンジニアリングのリソース、ランドローバーが培ってきた専門知識やノウハウを提供してきました。ランドローバーのエンジニアたちは、エアロダイナミクス、機械学習、ヒューマン・マシン・インタフェース(HMI)・コントロール・システムといった分野でサポートし、自動車業界と船舶業界のユニークなコラボレーションが実現しました。
ランドローバーのパートナーシップ継続は、2年間の成功を受けてさらに推し進めるという目的だけではなく、1851年から続く世界最古のスポーツ・トロフィーを英国に持ち帰るという、長期的かつ重要なミッションを実現するためでもあります。
ランドローバーBARのプリンシパル兼スキッパーのベン・エインズリー卿は、次のように述べています。
「第35回アメリカズカップ優勝に向けた挑戦は終わってしまいましたが、英国へ優勝トロフィーを持ち帰るという私たちの決意は、かつてないほどに高まっています。チームにとって、ランドローバーのようなパートナーからサポートを得られるということは、非常に大きな意味をもちます。彼らのエンジニアリングに関する知識や専門性は、設計プロセスにおいて極めて有益であり、この先目標達成に向けてともに戦っていけることがとても楽しみです。私たちは早々に、第36回アメリカズカップへの挑戦に向けて計画を立てており、時間は無駄にできません。そしてなにより、ランドローバーの継続的なパートナーシップに感謝しています。」
ランドローバーのエクスペリエンシャル・マーケティング・ディレクター、マーク・キャメロンは次のように述べています。
「ランドローバーBARチームはこれまで非常に多くのことを成し遂げてきました。私たちはこのパートナーシップを大変誇りに感じています。このパートナーシップは、エンジニアリング面でのコラボレーションだけでなく、ランドローバーが新型『DISCOVERY』を発表した際でもランドローバーBARが協力してくれており、私たち双方にとって素晴らしい成功をもたらしました。第36回アメリカズカップに向け、タイトル・パートナーおよびエクスクルーシブ・イノベーション・パートナーとしてサポートでき、とても嬉しく思います。ランドローバーBARが第35回アメリカズカップでさらに勝ち進んでいたとしたら、それは素晴らしいことですが、今回の結果を決して過小評価すべきではありません。ルーキー・チームでありながら堂々とルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズで首位に立ち、ランドローバーBARアカデミーを立ち上げ、またバミューダ諸島で戦えたことは、ランドローバーにとっても特出した出来事なのです。
英国がこれまでの166年間、1度も優勝トロフィーを手にしたことがありません。それほどアメリカズカップは最も過酷な世界最高峰の国際ヨットレースなのです。しかし、ベン・エインズリー卿率いる英国チームは、これまで以上に懸命に励み、戦い、英国に勝利をもたらしてくれることでしょう。私たちはこのエキサイティングな旅路をともに歩むことを楽しみにしています。」