ジャガー・ランドローバー、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)専用に 2,000万ポンドを投資しテクニカル・センターを新たに開設

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ジャガー・ランドローバーは、英国中部のコベントリー近郊に、新たにスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)のテクニカル・センターを正式にオープンしました。2,000万ポンド(約27億8,000万円)をかけて建設したこの画期的なセンターは、SVO本部となり、2万平方メートルの敷地内にマニュファクチュアリング、ペイント、テクニカル、カスタマー・コミッショニング、パーソナライズといった機能をもちます。

スペシャル・オペレーションズは、2014年6月に創設したジャガー・ランドローバーの専門的な部門で、SVOによる特別仕様車の製造、車両のパーソナライゼーション、ジャガー・ランドローバー・クラシックによるクラシックカー・プログラム、そして魅力的なブランド・グッズの企画を統括しており、今回のテクニカル・センター新設は、このスペシャル・オペレーションズの著しい成長を受けてのものです。

ジャガー・ランドローバーのスペシャル・オペレーションズ マネージング・ディレクターを務めるジョン・エドワーズは、次のように述べています。
「SVOの新しいテクニカル・センター新設は、確かな目を持つお客様の要望にお応えする上で、必要かつ価値のある大きな一歩となります。200名以上の熟練したスタッフが手掛けるすべてのものには、彼らの傑出したクオリティとクラフトマンシップが込められています。

SVOテクニカル・センターは、モダンな施設で、これはFormula 1のエンジニアリング・センターから着想を得ています。2万平方メートルもの敷地内に、マニュファクチュアリング・エリアや世界有数の環境に配慮した先進的なペイント・エリア、そしてオーダーメイドを承るコミッショニング・スイート、テクニカル・スイート、プレゼンテーション・スイートを有し、加えてオフィス・エリアも備えています。

この新しいテクニカル・センターでは、現在販売中の『RANGE ROVER SPORT SVR』、『RANGE ROVER SVAutobiography』、『F-TYPE SVR』の成功を受け、SVOビジネスをさらに飛躍させるべく、お客様の期待に応えるエキサイティングなビークル・パーソナライゼーション・プログラムを導入するなど、確固たる基盤を築いていきます。」


ビークル・パーソナライゼーション・プログラム

今後、テクニカル・センターのコミッショニング・スイートに招待されたお客様は、数えきれないほどの選択肢の中から、お客様の好みに合わせた仕様でジャガーおよびランドローバー車両を製作、カスタマイズできるようになります。SVOのカラーマッチング・スペシャリストが、お客様が選択されたアイテムと色調を正確に合わせていきます。

ビークル・パーソナライゼーション担当ディレクター、グレッグ・クラークは次のように述べています。
「この全く新しい施設では、業界をリードするクオリティ、精密さ、そして多彩な選択肢を提供することができます。当社としては、お客様ご自身が車両デザインに参加することで、他に類のないオリジナル車両とお客様の間に、本当の意味での感情的な結びつきを築いていただきたく、後押しできればと思っております。

私たちの目標は、お客様に提供できるラインアップを着実に拡大しながら、最も目の肥えたお客様の期待に応え、そしてその期待をさらに上回ることです。」

テクニカル・センターを訪れるお客様には、特別な食事を提供します。ロンドンのウエスト・エンド地区で腕を磨き、以前は有名シェフのレイモンド・ブランク氏とも仕事をしていたミシュランシェフ、グラハム・エドワード氏が、お客様や、お客様が購入を検討されているモデルをイメージした料理の数々に腕を振るいます。

そしてお客様がテクニカル・センターを離れてからも、SVOによる車両の組み立てやペイント、手作業による最終仕上げは続きます。

テクニカル・センター全体におけるクオリティの高さと細部へのこだわりは、モータースポーツにおいて採用されている、最高レベルの厳格な基準がもとになっています。工房には最新鋭のワークステーションを設置し、ハンドメイドでできる限りの最高品質でSVOモデルが完成できるようにしています。

テクニカル・センターの中でも最も広大なスペースを占めるのは、革新的なペイント・エリアです。1万2,000平方メートルの敷地面積に546メートルにおよぶベルトコンベアを備えており、なおかつ世界で最も環境にやさしいペイント施設のひとつといえます。

具体的には、スマート・オーブンにより年間6万5,560世帯の暖房に相当するガス量、再生ドライ・カードボード・フィルターによる、オリンピック規模のスイミング・プールに匹敵する260万リットルもの水量、省エネ型LED照明による78世帯分の年間電力量の使用を削減できます。

さらに、ペイント過程では、専用のライトで照らしながら車両に欠陥がないか、繊維やほこりが付着していないかなどを入念に確認する厳密な検査を行います。ペイントはすべてダブルクリア・コーティング加工を施し、車両を保護しながら、世界有数の完璧な輝きを提供します。

各車両を完璧に仕上げるため、テクニシャンたちは作業前にエアシャワーを浴び、体についた繊維等をすべて取り除いてから、手作業でベースコートの塗装をします。

工程の最終段階は組み立て施設で行われます。こちらでも、非常に厳格な世界屈指の品質管理を行っています。

※1ポンド=139円にて換算(2016年7月25日現在)

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2016.07.26