ランドローバーは、スイスの時計メーカーであるゼニス社とパートナーシップを締結し、これを記念して、「Zenith El Primero Range Rover(ゼニス・エル・プリメロ・レンジローバー)」という特別限定ウォッチを発表しました。この時計は、「RANGE ROVER」史上最もラグジュアリーでパワフルな性能を持つ「SVAutobiography DYNAMIC」の発表イベントで初めて披露されました。
1969年は、自動車と時計という2つの分野において、「RANGE ROVER」と「ゼニス」という2つのブランドが画期的な製品を誕生させた年です。
チャールズ・スペンサー・キング率いる英国の自動車メーカー、ローバー社のチームがペンを紙に走らせて、ランドローバーのオフロード性能に、高品質サルーンの快適性を兼ね備えたクルマを描き出しました。このクルマが、開発段階では「VELAR」という名でしたが、後に今日もなお世界中で販売している「RANGE ROVER」です。
一方、ゼニス社は、1969年1月10日に、時計製造史上初の自動巻クロノグラフ キャリバー「El Primero(エル・プリメロ)」を発表しました。「ハイビート」オシレーターを搭載することにより10分の1秒単位で計測できる、最も正確に時を刻むクロノグラフ時計です。
最上のラグジュアリーに加え、卓越したパフォーマンスとオフロード機能を持ち合わせた最新の第4世代の「RANGE ROVER」と、47年という年月を経ても、今なお最も正確に、脈々と受け継がれるメカニカルクロノグラフムーブメント「El Primero」は、それぞれの分野をリードしています。
ゼニス社の社長兼CEOであるアルド・マガダ氏は次のように述べています。
「私たち2つのブランドには非常に強い結びつきがあります。『ゼニス』と『RANGE ROVER』は、どちらもそれぞれの業界のパイオニアであり、他にはない、革新的な製品を生み出すという共通点を持っています。またどちらのブランドも、タイムレスなデザインを通じて真のラグジュアリーを体現しています。素晴らしいブランドであり気心の知れた友人でもある『RANGE ROVER』と、このような長期にわたるパートナーシップが締結できたことを、大変光栄に思います。」
「Zenith El Primero Range Rover」は、セラミック・アルミニウム製の直径42mmのケースが特徴です。
これは「RANGE ROVER」のアルミニウム・ボディ構造と同じく、軽量さと驚異的な耐久性を兼ね備えています。
ミニマリズムな美しさを持つ新しい「RANGE ROVER」のダッシュボードのデザインは、この時計にも取り入れられており、つや消し加工を施したスレートグレーの文字盤、控えめながらも視認性の高い3つのクロノグラフのサブダイヤル、そして操作性に優れたプッシュボタンとペアになった頑丈なリューズが特徴です。時計を裏返せば、「ゼニス」と「RANGE ROVER」の名前が透明なケース背面の回転錘と止め輪の上に刻まれています。
ランドローバーのチーフ・デザイン・オフィサーであるジェリー・マクガバンは次のように述べています。
「『Zenith El Primero』は、私がこれまで見てきた時計のなかでもかなり特徴的なデザインの時計です。このアイコニックなデザインを実現するためには、誰が見ても「El Primero」だとわかる特徴を残しながらも、『RANGE ROVER』のDNAが感じられる時計でなければならなかったのです。
私たちは『RANGE ROVER』のインテリアのような、モダンでありながら無駄のないデザインを追い求め、『ゼニス』のチームがそれを時計の文字盤に落とし込み、シンプルなスタイルをつくりだしました。また、マットな仕上げが控えめでありながら、精巧さと耐久性を表し、まるで『RANGE ROVER』のようです。ひと目見るだけで、2つのブランドの関連性が感じられるデザインとなっています。」
「RANGE ROVER」と「Zenith El Primero Range Rover」が提供するデザイン価値には共通点があり、美しいデザインを好み、機能の完璧さを求める人々から、長い間支持され続けてきました。
そのうちの1人が、英国人探検家のジョン・ブラッシュフォード・スネル大佐です。彼はこの2つの製品デザインが持つ類似性を早くから見出しており、「Zenith El Primero」クロノグラフを愛用し、チームの愛車である2台の「RANGE ROVER」を携えて18,000マイルのアメリカ大陸を横断する探検に挑戦しました。そして、悪名高いジャングル「ダリエンギャップ」越えに、1971~72年に初めて成功したのです。
ジェリー・マクガバンは次のように述べています。
「『RANGE ROVER』のラグジュアリーとパフォーマンスの傑出した組み合わせは他に例がなく、新しい『RANGE ROVER SVAutobiography DYNAMIC』も、このクオリティをさらなる高みに押し上げています。正確さと、長い期間にわたってそのクオリティの高さを証明し続けているメカニカル・クロノグラフは、ゼニス社の『El Primero』の他には存在しません。その事実そのものが、この2つの傑作の完璧な調和を生み出しているのです。」
「RANGE ROVER SVAutobiography DYNAMIC」
新型「RANGE ROVER SVAutobiography DYNAMIC」は、「RANGE ROVER」のラインアップの頂点に位置し、史上最もダイナミックな能力を有するフルサイズの「RANGE ROVER」です。「RANGE ROVER SVAutobiography LONG WHEELBASE」のような贅を凝らした後部座席ではなく、パフォーマンスを求めるドライバーのために、デザインとエンジニアリングが進められました。ジャガー・ランドローバーのスペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)がチューニングを行った5.0リッタースーパーチャージドV8エンジンを搭載し、550PSの出力と680Nmのトルクを生み出します。パフォーマンスとハンドリングは独自のサスペンションを通じて最適化され、その結果、スタンダード・モデルより8㎜車高が低くなりました。
「RANGE ROVER SVAutobiography DYNAMIC」のエクステリアには、グラファイト・アトラス仕上げのボディーのディテール、クロームメッキのクアッド・テールパイプ、赤色のブレンボ製フロント・ブレーキキャリパー、クリアなリア・ランプレンズというユニークな特徴があります。インテリアには、ダイヤモンドキルト加工の4色から選べるレザーシート、コントラストがきいたステッチワーク、グランドブラックの化粧張りドア・ケーシングと赤色のキーライン、陽極酸化処理が施された赤いパドルシフターを採用しています。
「Zenith El Primero Range Rover」
「Zenith El Primero Range Rover」は、セラミック・アルミニウム製の42mmのケース径が特徴で、ダークなトーンのセラミック・コーティングが施されています。「RANGE ROVER SVAutobiography DYNAMIC」のグラファイト・アトラスのディテールが、この時計の、グレーのつや消し仕上げの文字盤にも採用されています。ケース背面はサファイア・クリスタル製で、スペシャル・エディションの文字が刻まれたセラミック・アルミニウムを土台としています。
透明なケースの背面からは、「El Premero」の先進的なムーブメントの動きを確認することができます。このムーブメントは、その精度と、一連のメカニカル・クロノグラフにはない10分の1秒単位で計測できることで有名ですが、これは、通常の28,800VPH(1時間あたりの振動数)を超える36,000VPHという高周波振動によって実現しています。
「Zenith El Primero Range Rover」には、アイボリートーンのパンチングレザー(カーフスキン)と黒色のダイヤモンドライクカーボン(DLC)コーティングのチタン製トリプル・フォールディング・クラスプがあしらわれたブラックラバー・ストラップが付属します。この新しいクロノグラフには「RANGE ROVER」のロゴが輝き、さらに「RANGE ROVER」の内装に使われているものと同様の、光沢のあるウッドを使用した特別なウォッチ・ボックスに入った状態でお届けします。ウォッチ・ボックスは「RANGE ROVER」に採用されているものを模したプッシュボタンを押して開く構造になっており、なめらかなパンチングレザーでトリミングされています。
加えて「Zenith El Primero Range Rover」には、レンジローバー・ネイビーのパンチングレザー仕上げのラバーストラップも付属します。
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