アストンマーティンは、2名のキーパーソンを雇用して、同社が擁する世界的な車両ダイナミクスおよびエンジニアリング・チームの強化を継続します。今回エキスパート・ハイパフォーマンス・テストドライバーとして起用されたのは、かつてマクラーレン・オートモーティブでチーフ・テストドライバーとして活躍したクリス・グッドウィンです。またマセラティとアルファロメオで車両の性能試験とインテグレーションを担当したシモーヌ・リズットは車両ダイナミクス部門のチーフエンジニアという重要なポストに抜擢されました。
この人事は、積極的な製品開発に取り組むアストンマーティンの姿勢を示しています。アストンマーティンは、同社初のSUVとなるDBXや、まだ名称が決定していないミッドエンジンのスーパーカーの投入によってモデル・ラインナップの拡大に取り組んでおり、さらに電気自動車およびハイブリッド車の導入も予定しています。
グッドウィンとリズットの獲得は、アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマーの指揮下で行われる重要な人事の一環です。2014年に同社は、ロータスカーズで車両試験および開発チーフの要職にあったマット・ベッカーを、車両特性担当チーフエンジニアとして迎え入れました。2016年には、マセラティにおいて先進パワートレイン開発を統括していたマックス・スウェイが、副社長兼チーフ・テクニカル・オフィサーとして参加。最近では2017年夏に、マセラティの先進パワートレイン開発責任者であったイェルク・ロスがチーフ・パワートレイン・オフィサーとしてアストンマーティンに加わっています。
アストンマーティン社長兼CEOのアンディ・パーマーは、グッドウィンとリズットの雇用に関して、次のように述べています。「当社のエンジニアリングおよびダイナミクス・チームにはすでに素晴らしい人材が揃っていますが、そこにクリスやシモーヌのような能力のある方に加わっていただき、大変嬉しく思っています。二人の決断は、当社の将来的な計画を高く評価されているということに他ならず、彼らの能力と経験は抜きん出ています。現在、製品およびパワートレインのポートフォリオ開発が次の大事な段階に差し掛かっており、彼らは魅力的なアストンマーティン・モデルの新ファミリーの構築に大きな貢献をしてくれることでしょう。」