アストンマーティンは、新型「ヴァンテージ」のコンバーチブルモデル「ヴァンテージ・ロードスター」を、ヨーロッパで正式に発表しました。この新型オープンカーは、高い性能と洗練されたデザインを見事に融合させた一台です。

業界最速の「Zフォールド」ルーフ

ヴァンテージ・ロードスターの最大の特徴は、わずか6.8秒で開閉可能な「Zフォールド」ルーフです。このルーフは、従来の「Kフォールド」構造に代わり、軽量で高効率な新設計を採用しており、トノカバーを不要にすることでさらなる軽量化と低重心化を実現しました。また、時速50km以下であれば走行中でもルーフの開閉操作が可能です。車内からのボタン操作はもちろん、車のキーを使用した遠隔操作にも対応しており、利便性が大幅に向上しています。

電動ルーフの開閉速度において、現在市販されている車両の中でトップクラスの速さを誇ります。

高剛性と軽量化を実現したボディ設計

車体設計にも注力し、オープンカーに求められる剛性と軽量化を高いレベルで両立させました。具体的には、車体後部の取り付け方法を改良することで、クーペモデル以上の剛性を実現しています。また、重量を最適化したシアパネルを車体に戦略的に配置することで、横方向の剛性も向上しました。その結果、ロードスター特有の重量増加をわずか60kgに抑え、同クラスの車両においても最高水準の軽量化を達成しています。

アストンマーティンは、この「ヴァンテージ・ロードスター」により、高性能なドライビング体験とエレガンスを提供する新たな基準を打ち立てています。